炭酸ガス(CO₂)レーザ Edge ONE フラクショナルモードの特長

2023.03.13

10,600nmの波長をもつ炭酸ガス(CO₂)レーザは、病変組織の切除又は蒸散に加え、フラクショナルモードを用いたニキビ跡、瘢痕、毛穴の開きなどのリサーフェイシング治療もできます。本セミナーでは、皮膚のリサーフェイシングを目的する「フラクショナルモード」の特長について、詳しく説明します。


炭酸ガス(CO₂)レーザー Edge ONE|フラクショナルモードの特長

 佐藤英明 先生

Jeisys Medical Japan株式会社のHPをご覧いただきありがとうございます。

ケアをしても毛穴の開きやシワなどが改善せず、悩む女性は数多くいらっしゃいます。そのような患者さまの治療を行えるのが、汎用性の高いEdge ONE(エッジワン)です。

10,600nmの波長をもつ炭酸ガス(CO₂)レーザーは、病変組織の切除又は蒸散に加え、フラクショナルモードを用いたニキビ跡、瘢痕、毛穴の開きなどのリサーフェイシング治療もできます。

今回はCLINICA BellaForma院長の佐藤英明先生に、EdgeONEの特長とフラクショナルモードを用いた治療についてご紹介いただきます。

【目次】

  1. Edge ONEについて(0:54~)
  2. フラクショナルモードの特長(1:59~)
  3. 実際の施術の様子(4:52~)
  4. 症例紹介(8:22~)
  5. まとめ

1. Edge ONEについて(0:54~)

Edge ONEとは、10,600nmの波長をもつCO₂レーザーです。周囲に生じる熱影響を少なく抑えてダメージを減らすことで、患者さまにやけどを負わせるリスクが軽減し、自然な仕上がりに近づけられます。

使用目的に合わせ、「サージカルモード」と「フラクショナルモード」の選択が可能です。

サージカルモードはメスを使わずにイボやホクロを取り除くためのモードで、水分に反応して組織を蒸散させます。

フラクショナルモードはレーザーで微細な点状の穴を開けて新しい皮膚の再生を促し、シワやたるみ、ニキビ跡、毛穴の開きを改善へ導くモードです。

2. フラクショナルモードの特長(1:59~)

フラクショナルモードでは、120・350・800マイクロメートルのスポットサイズの照射が可能です。スポットサイズを変えることで、組織への進達深度を変化させられます。

また3種類のスキャンシェイプがあり、平坦な頬にはスクエア、小鼻にはトライアングルなど、部位ごとに形を選択すればより照射が容易になります。

ビームパターンには、一列ずつ順に照射するスタンダードと、熱を均一に分散するリフレッシュ・ランダム・スキャッターの4つがあります。照射方法にはスタンプモードとムービングモードがあり、併用することが可能です。

スタンプモードのみの使用だと不自然な格子状の反応が見られますが、ムービングモードと併用することで照射の境界線をより自然に仕上げられます。

3. 実際の施術の様子(4:52~)

レーザーは真皮を貫通する深さまで到達しますが、フラクショナル状に照射することで表皮の健常組織を残し、ダウンタイムを抑えて回復を早めます。

レーザーが照射されると、その領域の線維芽細胞が増加してコラーゲン再生が促進されます。

なお、レーザー照射時に発生する煙には細菌・ウイルスなどが含まれる可能性があるため、吸煙機を同時に使用しましょう。

4. 症例紹介(8:22~)

下眼瞼の小ジワに1回治療を行ったところ、2週間後にはシワの数が114から97に減少しました。

※動画では、扁平疣贅や熱傷後瘢痕の症例もご紹介しています。そちらもご覧ください。

5. まとめ

EdgeONEのフラクショナルモードでは、ビームサイズ・スキャンシェイプ・ビームパターンが選択できるため、治療しやすいという利点があります。

また、治療によってシワやニキビ跡、毛穴の開きを改善へ導く効果が期待できます。治療に満足する患者さまが増えれば、さらに多くの方がクリニックを訪れるでしょう。

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