新型脱毛機器によるメラニンリーダーの有用性 - エリートiQ -
<Users Meeting 2023から>

2023.03.13

近年、脱毛のニーズはますます広がっています。けれど「綺麗になりたいけれど痛いのは嫌」という方もまだまだ多く、痛みの少ない脱毛には根強いニーズがあります。 さて、2022年3月に、千春皮フ科クリニックで脱毛の施術を行った患者様は全体で150名でした。そのうち、今回ご紹介する「エリートiQ」による脱毛が83名、蓄熱式による脱毛が67名です。中でも注目すべきは、小児が27名いたということです。 ニキビがひとつできただけでも憂鬱になることがあるものです。一方で、美しい肌は自信を持たせてくれるものになり得ます。 こういった患者様のニーズに応える点で「エリートiQ」がどのように貢献しているかについてご紹介いたします。


エリートiQ新型脱毛機器によるメラニンリーダーの有用性

渡邊千春 先生 

Jeisys Medical Japan株式会社のHPをご覧いただき、ありがとうございます。

近年、脱毛のニーズはますます広がっています。

けれど「綺麗になりたいけれど痛いのは嫌」という方もまだまだ多く、痛みの少ない脱毛には根強いニーズがあります。

今回は、千春皮フ科クリニック理事長・総院長の渡邊千春先生に「エリートiQ」についてご紹介いただきました。

千春皮フ科クリニックにおける施術例とともにご覧ください。

【目次】

  1. エリートiQの特徴(9:00~)
  2. Skintel®リーダーとは(11:08~)
  3. Skintel®リーダーの使用実例(11:36~)
  4. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との違い(14:28~)
  5. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との比較(当院症例)(15:45~)
  6. エリートiQの実例(19:56~)
  7. まとめ(22:26~)

2022年3月に、千春皮フ科クリニックで脱毛の施術を行った患者様は全体で150名でした。そのうち、今回ご紹介する「エリートiQ」による脱毛が83名、蓄熱式による脱毛が67名です。

中でも注目すべきは、小児が27名いたということです。

いまや脱毛は特殊な職業の人たちだけがするものではありません。

ニキビがひとつできただけでも憂鬱になることがあるものです。一方で、美しい肌は自信を持たせてくれるものになり得ます。美肌をめざしたい人々の願いにこたえることによって、明るい社会づくりに貢献したいと考えています。

こういった患者様のニーズに応える点で「エリートiQ」がどのように貢献しているかについてご紹介いたします。

1. エリートiQの特徴(9:00~)

エリートiQはショット式脱毛器です。

さまざまなスキンタイプに対応する、アレキサンドライトレーザ(755nm)とNd: YAGレーザ(1064nm)の2波長を搭載しており、長期的な減毛を目的としたレーザ装置です。

アレキサンドライトレーザは明るいスキンタイプに最適で、より軽く細い毛の脱毛に向いています。毛包で高いエネルギーを発するレーザです。

Nd: YAGレーザは暗いスキンタイプに最適で、深くまでエネルギー伝達が可能です。

また、エリートiQはスポットサイズが最大24mmと大きいため、照射時間が大幅に短縮され、患者様、クリニック双方の負担を軽減することにも成功しています。

ショット式脱毛は従来より痛みが強いと言われていましたが、併用する冷却装置「クライオ6」によって照射中の痛みや、熱傷のリスクを軽減することが可能です。

併用するクライオ6は皮膚を持続的にクーリングが可能であり、レーザを照射する直前だけでなく、施術中・術後も常に冷却することができます。そのため、従来のショット式の脱毛より痛みを軽減できるのが特徴です。また消耗品がないこともメリットとしてあげられます。

さらに付属する「Skintel®リーダー」が、脱毛治療における重要な要素である肌のアセスメントにおいて大きなポイントになっています。

2. Skintel®リーダーとは(11:08~)

エリートiQの最も大きな特徴がこの「Skintel®リーダー」です。Skintel®リーダーは患者様の肌の色の判別をサポートしてくれます。

アレキサンドライトレーザは脱毛のゴールドスタンダードであり、高いメラニン吸収率を持っています。

しかし、お肌の色の濃い方や色素沈着のある方には使用することができません。Nd:YAGレーザも搭載しているエリートiQなら、日焼けしている方、もともとの肌色の濃い方の脱毛にも対応が可能です。

問題は、アレキサンドライトレーザを使用するのかNd:YAGレーザを使用するのかという判断です。患者様の肌の色の判別には、経験値が必要になります。

しかしながら、わたしたちアジア人(日本人)の肌の色は判別が難しいとされています。

脱毛においては、スキンタイプに応じて波長の選択や出力の調整を細かくすることが重要です。間違った設定をすると、患者様に火傷を負わせるリスクがあります。

Skintel®リーダーで客観的にスキンタイプを判別することができれば、患者様に安心していただけるとともに、クリニックにとっても安全な診療が行えるという可能性を感じております。

3. Skintel®リーダーの使用実例(11:36~)

例えばこの方はSkintel®リーダーで計測したところ「スキンタイプⅣ」でした。見た目よりも濃い肌の色であったことがわかります。

Skintel®リーダーはメラニンインデックス(MI)を計測し、最適な照射を行うサポートをしてくれるため、脱毛レーザ初心者の方にも安心してお使いいただけます。

メラニンインデックス(MI)とは3種類のLEDを用いて肌の内部にあるメラニン色素の含有量を客観的に計測するものです。エリートiQと接続して、テスト照射パラメーターをはじきだしてくれます。

どのようにSkintel®リーダーでスキンタイプを計測し、波長を選択することができるのかについては、動画の12:18〜13:53をご覧ください。

Skintel®リーダーで計測したメラニンインデックス(MI)が医師やスタッフの間で共通言語となるため、誰が使っても同じ結果を出すことができます。これはクリニックの技術の向上、また診療のクオリティの高さを大いに担保するものとなります。

4. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との違い(14:28~)

【ショット式とは】

ショット式の脱毛器とは、高出力のレーザをピンポイントで当てていくものです。エリートiQはアレキサンドライトレーザとNd: YAGレーザを搭載しております。肌の色が明るい方、細い毛にはアレキサンドライトレーザを使用し、肌の色の濃い方、毛が太く濃い方にはNd: YAGレーザでの施術を行います。

どちらもショット式の脱毛になるためワンショットで毛包を破壊することが可能です。また、蓄熱式では照射しにくい膝のような凹凸のある部位へも、照射がしやすくなっています。

【蓄熱式とは】

蓄熱式の脱毛器は、ムービングテクニックによって熱を加えていくという方法です。ゆっくり熱を加えていくため痛みはショット式のものに比べて穏やかになりますが、患者様によっては熱さを感じる方もおられます。

痛みのコントロールがしやすいため小児に使用する例が多いですが、蓄熱式のくすぐったい感じが苦手な方にはショット式を使用する場合もあります。蓄熱式は基本的に肌の色、毛のタイプを問わず使用することが可能と言われています。

5. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との比較(当院症例)(15:45~)

施術直後は双方とも実績を出しておりますが、1ヵ月後に比較した時(それぞれ3回照射)、ショット式(熱破壊式)で行った施術の方が毛の再生がより少ないという結果になりました。

エリートiQでは1週間後に毛が抜ける実感をもつ患者様が多く、蓄熱式ですと3週間目以降に徐々に毛が細くなっていきます。

また、消耗品について蓄熱式ではジェルが必要ですが、エリートiQでは必要ありません。

硬毛化に関しては、アレキサンドライトレーザの重ね照射やNd: YAGレーザに変更するなどの方法を取ることもありますが、二つの波長を備えているエリートiQでは、硬毛化した場合も対応できるメリットがあります。

6. エリートiQの実例(19:56~)

【腋窩脱毛の例】

腋窩のような濃い毛の脱毛にもエリートiQの施術は適しております。痛みも軽減でき、1回照射後の2週間で抜け感を実感できています。早めに抜け感を実感したい患者様にもおすすめです。

【うなじのデザインの例】

うなじのデザインなど、細かいラインを作りたいという細かいご希望にも対応可能です。うなじのように凹凸がある場所などは蓄熱式ですとゴリゴリして痛いと感じられることもあるため、エリートiQでの施術が適しています。

【ヒゲ脱毛の例】

エリート iQは細かいデザインがしやすいと言うのが特徴です。凹凸がある部位などの脱毛にはエリートiQが使いやすいと感じます。最近は男性のヒゲ脱毛のニーズも高まっておりますが、ヒゲをデザインとして残したいという方の場合にはエリート iQが適しているといえます。

ヒゲは痛みを感じやすい部位でもあります。初めは痛みコントロールのために蓄熱式での脱毛を開始し、慣れてくるとともにエリートiQに変更しスピード感を上げるという効率の良い使い方も可能です。

7. まとめ(22:26~)     

脱毛のニーズは多様化しており、小児から介護脱毛まで、年齢も目的も広くなっています。患者様の幅広いニーズに応えられるエリートiQは、これからの医療脱毛にとって大きな可能性を秘めた機械です。

クリニックの診療の質を上げると同時に、患者様の満足度を高いものにしたいとお考えの先生方には、ぜひご検討をおすすめいたします。

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