炭酸ガス (CO₂) レーザ Edge ONE サージカルモードの活用と施術

2023.03.13

10,600nmの波長をもつ炭酸ガス(CO₂)レーザで、病変組織の切除又は蒸散を目的とする「サージカルモード」、ニキビ跡、瘢痕、毛穴の開きなどのリサーフェイシングを目的とする「フラクショナルモード」が搭載されています。本講義では「サージカルモード」について、矢加部先生による手技のデモンストレーション動画、臨床ケースをご説明いただきます。


炭酸ガス (CO₂) レーザ Edge ONE サージカルモードの活用と施術

 矢加部文 先生

Jeisys Medical Japan株式会社のHPをご覧いただきありがとうございます。

人はニキビひとつできても気になるものです。ましてや、顔の目立つところに大きな色素母斑があればそれだけで憂鬱になることもあります。それが若い女性ならなおさらでしょう。

そういった患者さまの治療のために、多くのクリニックでご採用いただいているのが炭酸ガスレーザ(CO2)Edge ONEです。

今回はみやびクリニック院長、矢加部文先生に、日ごろ行っておられるEdgeONEを使用した治療例をご紹介いただきます。

【目次】

  1. 炭酸ガスレーザEdge ONEの原理と特徴(0:44~)
  2. サージカルモードの適応疾患(03:15~)
  3. Edge ONEの実際の使用例(03:40~)
  4. まとめ|Edge ONEサージカル、ウルトラモードの利点(07:00~)

1. 炭酸ガスレーザ(CO2)の原理と特徴(0:44~)

炭酸ガス(CO2)レーザとは、10,600nmの波長を持つ気体レーザです。皮膚に含まれる水分に熱エネルギーが発生し、熱によって水分が蒸発するときにターゲットとなる病変組織を削り取ります。

CO2レーザによる治療のメリットは、メスを使わずに外科的な治療が可能なことです。肌へのダメージを抑えつつ、病変組織のみを除去することができます。

短い時間の照射によって皮膚組織への熱凝固・熱変成作用はわずかなものになります。長時間の照射によって熱凝固・熱変成作用は強くなります。

この調整ができるため、Edge ONEを使用することにより、繊細な施術を行うことが可能です。

Edge ONEにはサージカルモードとフラクショナルモードが搭載されています。ここではサージカルモードを用いた施術についてご紹介します。

2. サージカルモードの適用疾患(03:15~)

3. レーザEdge ONEの実際の使用方法(03:40~)

慣れないうちは周波数を低く設定する方が良いでしょう。

冷却するか、局所麻酔をしてから照射を開始します。蒸散の際に発生する煙の中に、ウィルスや細菌が混じっている可能性があるため、同時に吸入器を使用することを推奨しています。

4. 症例の紹介(05:10~)

眼瞼周囲など注意が必要なところや、鼻翼なども、ラインを崩さずに病変だけを取り除くことができます。

手術では瘢痕が残るためにためらうような症例も、炭酸ガスレーザなら繊細な蒸散が可能です。炭酸ガスレーザによる手技を身に付けることにより、治療の幅が広がり、武器をひとつ手に入れることができます。

※動画ではさらに多くの症例についてご紹介しています。そちらもご覧ください。

5. まとめ|Edge ONEサージカル、ウルトラモードの利点(07:00~)

Edge ONeのサージカル・ウルトラモードではパルス幅が変更できるため、色素沈着などのトラブルを防ぐことができます。

また周波数が変更できるため、高い周波数で蒸散を行い、仕上げに周波数を落として繊細な治療を行うということも可能です。他のレーザ機器にはない特徴であり、最もよく使用する機械となっています。

治療がうまくいくと、患者さまはその喜びを周囲の人に伝えたいと思うものです。そのようにして、より多くの患者さまが集まってくることが期待できます。

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