ミニマムな開業からシミ治療&TRI-BEAMと歩んできた軌跡

 武田りわ 先生

【講義内容】

  1. ミニマムな開業に至る経緯(1:30~)
  2. 開業からの機器導入履歴(7:08~)
  3. TRI-BEAMについて(8:35~)
  4. TRI-BEAMを購入した決め手(9:10〜)
  5. 症例(10:00〜)
  6. TRI-BEAMを導入するメリット(16:43~)
  7. まとめ|TRI-BEAMがミニマムな開業にもたらす利点(21:36〜)

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

顔に濃いシミがあると、メイクでも隠しきれなくなり、毎日憂鬱になるものです。シミの改善を求めて、クリニックを受診される方も増えてきています。しかし、老人性色素斑や肝斑など、シミの種類はさまざまであり、それぞれに適した治療が必要です。

そこでご提案したいのは、シミ治療において多彩なメニューを提供できるQスイッチ付きヤグレーザー「TRI-BEAM(トライ・ビーム)です。

今回はタケダスポーツ・ビューティークリニック皮膚科・美容皮膚科院長、武田りわ先生に、TRI-BEAM導入のメリットや治療例をご紹介いただきます。

1. ミニマムな開業に至る経緯(1:30~)

現在、福岡県福岡市で、美容クリニックを営んでおります。私自身、高知県出身で大学から皮膚科医になるまで東京で暮らしていたため、福岡には縁もゆかりもありませんでした。

福岡へ移り住んだのは、2006年。夫の先輩である医師の開業を手伝うためでした。自分たちのクリニックを開業したのは、それから5年ほど経ってからです。準備期間は2か月。安いテナントでの開業だったため、できるだけミニマムに、最低限の初期投資でのスタートでした。

3年後の2014年に、現在の場所へ移転することになります。移転の際に導入したのが、TRI-BEAMでした。

2. 開業からの機器導入履歴(7:08〜)

最初に開業した小さなクリニックでは、2階のフロアで自費診療を行っていました。シミ・たるみ・肌質改善に対応するため、導入したのは次の2つの近赤外線機器です。

・IPL

・ロングパルスYAG

3年後の移転のタイミングでTRI-BEAMを導入しました。その後の9年間は、新たなシミ治療機器を購入せず、IPLとTRI-BEAMだけで対応してまいりました。

3. TRI-BEAMについて(8:35〜)

移転時に、TRI-BEAMを導入した決め手は、次の3点でした。

・IPL(光治療)では取りきれないシミを取りたい

・2つの波長を持ち、トーニングもできる

・レーザー機器としては安価である

IPLとTRI-BEAMの2つを併用すれば、多彩なメニューを提供できます。患者様に満足していただけるシミ治療ができるようになりました。

4. TRI-BEAMを購入した決め手(9:10〜)

TRI-BEAMの特徴は、2つの波長(1064/ 532nm)に加え、3つのモードを搭載している点です。

・Gaussian モード:中央部に強いエネルギーが集まる

・TOP HAT モード:均一に照射する

・GENモード:温熱効果によって真皮のコラーゲン生成を促す

波長とモードの組み合わせにより、上の図のようにさまざまな色素沈着・肌質の悩みに対応できます。

5. TRI-BEAMによる症例の紹介(10:00〜)

TRI-BEAMを用いた、具体的な症例を紹介します。

症例① 60代女性(老人性色素斑)(10:02〜)

老人性色素斑の典型的な例です。TRI-BEAMの照射により、薄く瘡蓋が形成されます。瘡蓋が脱落し、シミが改善しているのがわかります。

症例②(口唇色素)(10:42〜)

3名の方の症例です。唇のシミが薄くなっているのがわかります。

唇の色素改善を求めて、当院に来院される方が多い印象です。ホームページやSNSをご覧になり、遠方から来院される患者様もいらっしゃいます。

症例③ 40代女性(肝斑・老人性色素斑)(12:09〜)

シミ・くすみの改善のため来院された患者様です。複数の肝斑と大小の老人性色素斑を認めました。

トラネキサム酸の服用と、ゼオスキンのセラピューティック(トレチノイン・トラネキサム酸の併用療法)で治療を行いました。

セラピューティック終了後のメンテナンスとして、5回のトーニング照射をしております。半年ほど経っても、肝斑や老人性色素斑の再発は見られず、経過は良好です。

症例④ 30代女性(ADM・老人性色素斑)(14:05〜)

老人性色素斑とADMの混在を認めました。顔全体のくすみ改善を目的に、トーニングとゼオスキンで治療を開始しました。

ADMに対しては、一度だけガウシアンモード(1064mn)で照射しました。6か月後の経過では、色素沈着が改善しているのがわかります。

症例⑤ 18歳女性(脇の色素沈着)(15:20〜)

脇に慢性的な皮膚の炎症に伴う、色素沈着を認めた症例です。こちらの患者様は、中学生の時から、汗をかく時期になると脇に痒みが生じ、無意識に掻いてしまうということでした。

トーニングを8回、サリチル酸ピーリングを6回、交互に行いました。ゼオスキンのハイドロキノンクリームを外用で処方しております。12か月後には、色調の改善が見られます。

ボディの色素沈着の症例は、SNSやブログでもインパクトがあるようです。わざわざ遠方から来院される患者様もおり、隠れたニーズを感じております。

6. TRI-BEAMを導入するメリット(16:43〜)

美容皮膚科が、最初に持つべき1台はIPLだと考えています。IPLなら、ひどい瘡蓋を形成せず、1度の照射で顔全体のトーンアップを図れるためです。

ただし、IPLだけでは多様なシミに対応できません。肝斑や、どうしても残ってしまう薄いシミなどには打つ手がありません。IPLの弱点を補ってくれるのが、TRI-BEAMだと考えております。

IPLとTRI-BEAMを組み合わせることで、シミに悩む多くの患者様に柔軟に対応できます。

7. まとめ(21:36〜)

9年間、シミ治療に新たな機械を導入しなかったのは、IPLとTRI- BEAMだけで、十分な結果を得られたからです。

TRI-BEAMは、比較的安価な機器で多彩なメニューを提供できる機器です。

限られた予算で美容医療を始める「小さく産んで、大きく育てる」開業スタイルにおいて、非常に魅力的であると考えます。

美容皮膚科で最も多いのは、シミの相談です。シミを確実に取ることで、患者様に満足して頂けます。それがリピートや紹介につながり、多くの方がクリニックに足を運んでくださるでしょう。

Picoもあるけど、、、こんな時はやっぱりTRI-BEAM!

 伊藤史子 先生

【講義内容】

  1. トライビームの紹介
  2. トライビームプレミアムの機能と特徴
  3. トライビームプレミアムの真骨頂
  4. トライビームの+αのコンビネーション治療

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

美容医療の現場では、常に最新技術と高品質の治療機器が求められています。そんな中、クリニックの競争力を高めるために導入を検討すべき機器として注目されているのが「トライビームプレミアム」です。トライビームは、その優れた機能と多彩な治療モードにより、多くの美容医療専門医から支持を受けています。

色素斑の除去、刺青の除去、肝斑の治療はもちろん、ニキビ治療と肌質改善、唇の自然なリジュビネーション治療におけるその効果や、マニュアルにはない変わった使い方を具体的にご紹介します。本記事では、トライビームとトライビームプレミアムの概要、特徴、機能の秘密について詳しくご紹介します。

今回は医療法人社団Xanadu AYAKO ITO CLINIC院長、伊藤史子 先生にTRI‐Beam治療についてご紹介いただきます。

1. トライビームの紹介

トライビームは、1064nmと532nmの二つの波長を搭載したQスイッチNd:YAGレーザーです。トライビームプレミアムは後継機として発売されました。世界初のTrue Flat-TOP Hat技術を採用しており、均一なエネルギー分布を実現します。そのため、治療の痛みを軽減しながら、より効果的な施術が行えます。トライビームは初期モデルから改良を重ね、現在では美容医療のスタンダードともいえる存在となっています。

2. トライビームプレミアムの機能と特徴

トライビームプレミアムは、標準モデルに比べてさらに高度な機能を備えています。特に注目すべきは、True Flat-TOP Hatモードです。True Flat-TOP Hatモードは、真っ平らなエネルギープロファイルを実現し、肌に優しい治療を提供します。

また、わたしが特におすすめしたいのがPTPモードです。PTPモードでは、ON・OFFを選択することができます。エネルギーを二回に分けて照射することで、炎症性の敏感な肌にも効果的な治療が行えます。

3. トライビームプレミアムの真骨頂

敏感な肌に対する治療として、トライビームプレミアムのPTPモードが非常に有効です。PTPモードを使いこなせるとダウンタイムなしで肌質を改善することができます。しかし、トライビームの真骨頂はこのような一般的な使い方にとどまりません。

色素斑の除去

肝斑の治療

炎症後皮膚色素沈着

肌のリジュビネーション

産毛の除毛

興味深いのはトライビームを当てることで産毛を処理できるということです。産毛の処理を行うことで、肌全体の質感も改善することができます。若年の女性患者にはトライビームプレミアムを使用して顔の産毛を処理することで、皮脂腺の働きを抑え、ニキビの発生を予防することができました。治療後、患者の肌は滑らかになり、ニキビの発生も大幅に減少しました。

4. トライビームの+αのコンビネーション治療

トライビームは、他の治療法と組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。トライビームを使用したリップラインの治療では、ヒアルロン酸注射と併用することで、より立体的な唇を作り出すことが可能です。トライビームプレミアムのGenモードを使用して治療を行うことで、唇の色素が改善され、若々しいピンク色を取り戻すことができました。さらに唇の輪郭にほんの少しヒアルロン酸を足すことでふっくらとした、かつ自然な唇を手に入れ、患者は治療後の潤いと色味の変化に非常に満足していました。

またさらにユニークな使い方としては眉のアートメイクを取り除き、今風のナチュラルな眉に戻すことも。こうした治療により、患者一人ひとりのニーズに合わせたカスタマイズされた治療が可能です。

まとめ

トライビームプレミアムは、その多機能性と高い治療効果から、多くの美容医療専門医に支持されています。特にダウンタイムがほぼなく、患者様に優しい治療が可能な点が魅力です。また、他の治療法と組み合わせることで、さらに幅広い治療が可能となります。

クリニックの競争力を高めるために、トライビームプレミアムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。最新技術を取り入れることで、患者様の満足度を高め、クリニックの評判を一層向上させることができるでしょう。

レーザー治療について

 西堀公治 先生

【講義内容】

  1. レーザーとは【基礎編】(01:46~)
  2. レーザー治療の目的(11:31~)
  3. レーザーの副作用とリスク(13:34~)
  4. レーザー治療とは【臨床編】(19:41~)

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

レーザー治療は、シミやアザ、ホクロの改善など様々な肌の悩みに対応している治療法です。また毛の根本まで熱を届けられるため、全身脱毛やひげ脱毛目的でレーザー治療を受けている方もいます。

しかし、レーザー治療は出力の強さによっては副作用のリスクがあるため、施術者は状況に応じた適切な判断力が必要です。

今回は西堀形成外科 院長 西堀公治先生に、レーザー治療の目的やリスクなどについて紹介していただきます。

1. レーザーとは【基礎編】(01:46~)

レーザーとは「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の略で、誘導放射による光の増幅のことを指します。

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レーザーの種類は、アブレーシブレーザーと非アブレーシブレーザーの2つです。

アブレーシブレーザーとは皮膚の表面を削るレーザーで、CO2レーザーやフラクショナルレーザー、エルビウムレーザーなどが該当します。表皮を削って患部を取りのぞいたり、印象を若々しいものにする治療をしたりすることが可能です。

一方、非アブレーシブレーザーは皮膚を保護するレーザーです。トライビームやレーザートーニングなどが該当しますが、出力を上げるとアブレーシブレーザーになります。レーザーにはいろいろな種類があるため、どんな特性があるかを理解することが大切です。

非アブレーシブレーザーには、シミやアザの治療で使われるルビーレーザーや、色素レーザーなどがあります。

またレーザーの特徴は、波長を使って特定の皮膚層や症状に作用している点です。

フォトフェイシャル®(IPL)と似ていると言われますが、レーザーとフォトフェイシャル®は波長に違いがあります。

レーザーはスポットで強い波長を出力できるため、濃いシミの改善なども可能です。一方フォトフェイシャル®は弱い力ですべての波長を補うため、副作用は少ないですが、症状によっては効果が出にくい場合があります。

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レーザー治療の説明でよく出てくるパルス幅には、ロングパルスとショートパルスがあります。

ロングパルスは、じっくりと皮膚に熱を加える方法です。毛根まで熱を届けられるため、脱毛治療で使われています。

一方、ショートパルスはすばやく熱を加える方法で、ナノ秒やピコ秒などとても短い時間で表面を照射するのが特徴です。

パルス幅の変更は、レーザーのエネルギーがどれくらいの時間、皮膚に送られるかを制御することをいいます。

2. レーザー治療の目的(11:31~)

レーザー治療の目的は下の通りです。

  • 色素沈着の改善
  • 皮膚の引き締め
  • 皮膚の若返り
  • 瘢痕の改善
  • 毛の除去
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治療の目的によって、対応できるレーザーの種類が変わります。

色素沈着の改善や皮膚の引き締めは、可視光線のレーザー(波長695㎚・755㎚)や赤外線レーザー(波長1,064㎚)などが効果的です。

毛の除去は、赤外線レーザーのダイオードやロングパルス(波長755㎚・1,064㎚)を使用すると効果が期待できます。また、CO2レーザーは水に反応するため、腫瘍の蒸散が可能です。

レーザーの波長は、皮膚の色によって効果が変わります。そのためアザの治療する場合は、アザの種類に合わせて波長を変えることが大切です。

  • 赤アザ:585㎚~595㎚
  • 青アザ:695㎚~755㎚、1,064㎚
  • 茶アザ:695㎚
  • 黒アザ:695㎚~755㎚

ホクロの治療は、エルビウムや炭酸ガスレーザーが対応しています。

3. レーザーの副作用とリスク(13:34~)

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レーザー脱毛は、長期の合併症として色素沈着のリスクがあります。熱を強く入れすぎたり、波長が合わなかったりするとレーザーを当てた部分に色がついてしまうため注意しましょう。

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また色素沈着とは反対に、レーザー脱毛で皮膚の色が白くなってしまう場合があります。

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レーザー脱毛で出力や処置の判断を間違えた場合、瘢痕のリスクが高まります。レーザー治療で傷跡ができると訴訟などの大きな問題に発展するため、出力の強さは施術者が瞬時に判断することが大切です。

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脱毛目的でレーザー治療を受けたのにも関わらず、逆に毛が濃くなってしまう場合があります。毛が濃くなる原因は波長やフルエンス、毛根の性質などさまざまな事情が考えられます。

誰でも発生する可能性があるため、患者さんには硬毛化のリスクを事前に説明しておきましょう。当院のレーザー脱毛で毛が濃くなった場合は、針脱毛で1本1本抜いています。

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レーザーフェイシャルでは、治療後から顔全体に赤みやほてりが発生し、数日後には瞼が腫れてしまった症例がありました。この症例は光アレルギーが原因で起こった可能性があるため、問診で患者さんの症状やアレルギーについて確認することが大切です。

4. レーザー治療とは【臨床編】(19:41~)

ここからは、ジェイシス製品の特徴と症例について紹介します。

トライビームは、主に肝斑治療で使用している製品です。肝斑治療については以前から反対の意見も出ていますが、適切な方法で行えば症状の改善が期待できます。

以前はレーザー治療を1〜2週間に1回の間隔で行っていたため、メラニンが再構築されにくくなり、合併症のリスクが高くなっていました。

レーザー治療で肝斑の改善を目指す場合は、ビタミン剤やトラネキサム酸などを服用し、炎症が引いたタイミングで再照射しましょう。

トライビームは肝斑のほかに、色素斑やアトピー性皮膚炎が原因の色素沈着、入れ墨の改善に効果的です。レーザーのモードが切り替えられるため、中心の出力を強くしたり全体的に照射したりできます。

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実際に、肝斑治療を1ヶ月に1回の間隔で計5回おこなった方は、肌が明るくなり色素斑が改善されました。

エリートIQは、長期的減毛を目的としたレーザー医療脱毛装置です。波長1,064㎚と755㎚の切り替えが可能で、最大24mmのスポットサイズを照射できます。また、フルエンスを最大600J/cm2まで出力できるのも特徴です。

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エリートIQは皮膚のメラニン含有量を測定できる「スキンテル®」がついています。測定する部分にジェルを塗りスキンテル®を当てると、装置の画面にスキンタイプが表示されます。

エリートIQに情報を反映することで、フィッツパトリックスキンタイプを判定し、自動でレーザーの設定をする仕組みです。

動画では製品や症例について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

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