Edge ONE症例から見る新たな可能性 ~低侵襲治療を目指して~

 吉岡容子 先生

【講義内容】

  1. Co2レーザーEdgeONEサージカルモードの特徴
  2. 治療手技と留意点
  3. スキャナー装置搭載は必要?
  4. くりぬき法との比較
  5. フラクショナルモードの特徴と治療
  6. 炭酸ガスレーザーの長所と短所、適応外疾患

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

炭酸ガスレーザー(Co2レーザー)は、美容医療において非常に重要な役割を果たす治療機器です。その高い吸収率と多様な照射モードにより、さまざまな皮膚疾患の治療に有効です。今回の記事では、医療法人横尾会高梨医院の吉岡容子医師が12年間使用してきた炭酸ガスレーザー「EdgeONE」の特徴と治療手技、導入の利点について詳しく解説します。吉岡医師がEgdeONEを用いて行うほくろ除去術は、現在2~3か月待ちでも予約が絶えないといいます。なぜそこまでの人気があるのか。吉岡医師が解説するEdgeONEの魅力は必見です。

今回は高梨医院院長、吉岡容子 先生にEdge ONE症例から見る低侵襲治療についてご紹介いただきます。

1. Co2レーザーEdgeONEサージカルモードの特徴

EdgeONEサージカルモードは、30Wの高出力と5つの照射モードを備えた非常に多機能なレーザーです。このモードは、高い発振効率を持ち、様々なパルス幅での照射が可能です。特に、レーザーアイドリングテクノロジーにより、低侵襲でありながらも高い効果を発揮します。術後のダウンタイムが短縮され、患者の満足度が高い点も大きな魅力です。また消耗品が不要で故障が少ないため、コストパフォーマンスにも優れています。

2. 治療手技と留意点

炭酸ガスレーザーを用いた治療では、治療手技の正確さが求められます。ほくろ治療の場合、まず切開モードでアプローチし、次にウルトラパルスモードで残った色素を蒸散させます。手を早く動かし、同じ場所に止めないことが重要です。また局所麻酔の打ち方にも注意が必要で、知覚神経の走行に沿って打つことによって注入量と痛みを軽減できます。術後のケアには湿潤療法を行い、痂皮ができないよう注意します。

3. スキャナー装置搭載は必要?

スキャナー搭載のレーザーは広範囲を均一に照射できるため、効率的な治療が可能です。しかし、低出力の連続波を用いるタイプでは熱損傷や瘢痕のリスクが高まるため、慎重な使用が求められます。特に、同一病変内に厚みの違いがある場合には、追加照射が必要となり、その場合はスキャナーの使用を避けるべきです。広範囲の部位を照射する際には、PIH(後天性色素沈着)や瘢痕のリスクがあることを認識しておくことが重要です。

4. くりぬき法との比較

くりぬき法は、手技が簡単で周辺組織への損傷が少ないという利点があります。しかし、全層欠損が生じるため、収縮が発生しやすい点がデメリットです。一方、炭酸ガスレーザーは完全欠損が少なく、収縮も少ないため、真皮を残して平坦化を目指すことが可能です。吉岡医師はくりぬき法を行わず、炭酸ガスレーザーを選択することで患者の負担を軽減し、治療結果を最適化しています。

5. フラクショナルモードの特徴と治療

ニキビ痕

色素班

乾燥による小ジワ

瘢痕

フラクショナルモードは、微小な領域で組織変化を引き起こすモードで、ダウンタイムが短いことが特徴です。具体的には、ダウンタイムが約1週間と短く、3種類のビームサイズと5種類のビームパターンによって、より深く蒸散可能なスタッキングモードなどの機能を備えています。適応疾患には肝斑、ニキビ跡、しわ、たるみなどが含まれ、水を塗布して照射することで効果が高まります。また、軽度の瘢痕治療にも有効であることが確認されています。

6. 炭酸ガスレーザーの長所と短所、適応外疾患

炭酸ガスレーザーの長所は、低侵襲であり、術後のダウンタイムが短いことです。患者の満足度が高く、消耗品が不要でコストパフォーマンスにも優れています。一方で、悪性腫瘍や真皮内に色素沈着があるブルー二―ヴァスなどは適応外とされています。しかし、吉岡医師は手技と術後ケアを徹底することで、真皮内色素沈着にも効果的に使用しています。このように、適切な使用とケアが行われれば、炭酸ガスレーザーは非常に有効な治療手段となります。

まとめ

炭酸ガスレーザーは、その高い効果と低侵襲性により、美容医療において非常に有用なツールです。特に、EdgeONEサージカルモードやフラクショナルモードの活用により、広範囲の治療が可能となります。導入を検討しているクリニックにとって、ランニングコストは消耗品のみであるという高い費用対効果と多様な治療選択肢を提供する優れた選択肢であり、魅力的な機械です。患者満足度の向上と効果的な治療を目指すために、炭酸ガスレーザーの導入をぜひご検討ください。

CO2レーザ Edge ONE サージカルモードの活用と施術

 矢加部 文 先生

【講義内容】

  1. Edge Oneの薬事承認取得情報(2:50~)
  2. CO2レーザーサージカルモードで行えること(03:10~)
  3. CO2(エッジワン)の設定(04:17~)
  4. CO2レーザー治療が特に適する部位(14:24~)
  5. CO2レーザー治療で起こりうること(15:54~)
  6. 結語|CO2レーザ 治療 Edge ONEの導入メリット(18:00~)

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

顔の目立つところにできるほくろや良性腫瘍性病変は、お顔の印象をマイナスにすることもあり、憂鬱な気持ちになります。

そういった患者さまの治療のために、多くのクリニックでご採用いただいているのが炭酸ガスレーザ(CO2)Edge ONEです。

今回はみやびクリニック院長、矢加部文先生にEdgeONEの使用例をご紹介いただきます。

1. Edge Oneの薬事承認取得情報(2:50~)

Edge ONEにはサージカルモードとフラクショナルモードが搭載されています。当院では主に病変組織を切開・蒸散するサージカルモードを用いて診療を行っています。

2. CO2レーザーサージカルモードで行えること(03:10~)

CO2レーザで行える治療は実に様々です。当院では保険診療の患者さまが「シミを取りたい」「あざを取りたい」という希望で自費診療に移行することも多く、症例は実にバラエティに富んでいます。これらすべての症例について炭酸ガスレーザ治療を行っています。

3. CO2(エッジワン)の設定(04:17~)

当院では、ウルトラモードを使用して治療を行うことが多いです。

ウルトラモードを使用する一つ目のメリットは、マイクロ秒単位のパルス幅が設定できることです。

熱損傷領域(凝固層)を強くしたい場合はパルス幅を上げ、凝固層が少なく、カッティングをする場合はパルス幅を下げて色素沈着の合併症を少なくできます。

二つ目は繰り返し周波数が設定できることです。

1秒間で照射できるパルス数を設定し、治療に慣れない間は繰り返し周波数を低く設定し、徐々に周波数を上げて治療のスピードを上げます。

※動画ではさらに多くの症例についてご紹介しています。そちらもご覧ください。

4. CO2レーザー治療が特に適する部位(14:24~)

炭酸ガス(CO2)レーザ治療が適している部位は下記の部位です。

  • 目回り、鼻周り、口回り、頭髪内(手術では線状の瘢痕が目立つ、毛根への影響をきたし、脱毛しやすい箇所)
  • 出血が多い皮膚部位
  • 多発しやすい皮膚腫瘍(顔面や首周りの良性腫瘍性病変、skin tag、汗管腫など)
  • ニキビ圧出

これまで、液化窒素や手術では瘢痕が残るためにためらうような症例も、安価で出血リスクも少なく、簡便に治療が行えるようになりました。

5. CO2レーザー治療で起こりうること(15:54~)

一方で炭酸ガス(CO2)レーザ治療での注意すべき点は、蒸散部分が上皮化しない、治療部位の再発、肥厚性瘢痕、陥凹瘢痕、色素沈着の発生などが起こる可能性です。

炭酸ガスレーザでの施術に注意すべき部位もあります。Tゾーンは削りすぎによる陥凹瘢痕に注意が必要です。デコルテから下も肥厚性瘢痕やPIH残存が懸念されるため手術適用とします。

これらの症状は経過観察やはもちろん、アフターケア、合併症に対して真摯に対応することで患者様からの信頼を得られています。

6. 結語|CO2レーザ 治療 Edge ONEの導入メリット(18:00~)

Edge Oneのサージカル・ウルトラモードではパルス幅と繰り返し周波数が変更できるため、色素沈着も少なくより繊細な治療が可能です。

今後は形成外科や皮膚科での手術以外の選択肢の一つになります。アフターフォローをしっかり行うことで患者様との信頼関係が築かれ、口コミによる集客が期待できます。

比較的安価で、消耗品もないEdge ONEは導入しやすい機械だと考えています。炭酸ガスレーザの導入を考えておられるなら、ぜひご検討ください。

炭酸ガス (CO₂) レーザ Edge ONE サージカルモードの活用と施術

 矢加部文 先生

【講義内容】

  1. 炭酸ガスレーザEdge ONEの原理と特徴(0:44~)
  2. サージカルモードの適応疾患(03:15~)
  3. Edge ONEの実際の使用例(03:40~)
  4. まとめ|Edge ONEサージカル、ウルトラモードの利点(07:00~)

Jeisys Medical Japan株式会社のHPをご覧いただきありがとうございます。

人はニキビひとつできても気になるものです。ましてや、顔の目立つところに大きな色素母斑があればそれだけで憂鬱になることもあります。それが若い女性ならなおさらでしょう。

そういった患者さまの治療のために、多くのクリニックでご採用いただいているのが炭酸ガスレーザ(CO2)Edge ONEです。

今回はみやびクリニック院長、矢加部文先生に、日ごろ行っておられるEdgeONEを使用した治療例をご紹介いただきます。

1. 炭酸ガスレーザ(CO2)の原理と特徴(0:44~)

炭酸ガス(CO2)レーザとは、10,600nmの波長を持つ気体レーザです。皮膚に含まれる水分に熱エネルギーが発生し、熱によって水分が蒸発するときにターゲットとなる病変組織を削り取ります。

CO2レーザによる治療のメリットは、メスを使わずに外科的な治療が可能なことです。肌へのダメージを抑えつつ、病変組織のみを除去することができます。

短い時間の照射によって皮膚組織への熱凝固・熱変成作用はわずかなものになります。長時間の照射によって熱凝固・熱変成作用は強くなります。

この調整ができるため、Edge ONEを使用することにより、繊細な施術を行うことが可能です。

Edge ONEにはサージカルモードとフラクショナルモードが搭載されています。ここではサージカルモードを用いた施術についてご紹介します。

2. サージカルモードの適用疾患(03:15~)

3. レーザEdge ONEの実際の使用方法(03:40~)

慣れないうちは周波数を低く設定する方が良いでしょう。

冷却するか、局所麻酔をしてから照射を開始します。蒸散の際に発生する煙の中に、ウィルスや細菌が混じっている可能性があるため、同時に吸入器を使用することを推奨しています。

4. 症例の紹介(05:10~)

眼瞼周囲など注意が必要なところや、鼻翼なども、ラインを崩さずに病変だけを取り除くことができます。

手術では瘢痕が残るためにためらうような症例も、炭酸ガスレーザなら繊細な蒸散が可能です。炭酸ガスレーザによる手技を身に付けることにより、治療の幅が広がり、武器をひとつ手に入れることができます。

※動画ではさらに多くの症例についてご紹介しています。そちらもご覧ください。

5. まとめ|Edge ONEサージカル、ウルトラモードの利点(07:00~)

Edge ONeのサージカル・ウルトラモードではパルス幅が変更できるため、色素沈着などのトラブルを防ぐことができます。

また周波数が変更できるため、高い周波数で蒸散を行い、仕上げに周波数を落として繊細な治療を行うということも可能です。他のレーザ機器にはない特徴であり、最もよく使用する機械となっています。

治療がうまくいくと、患者さまはその喜びを周囲の人に伝えたいと思うものです。そのようにして、より多くの患者さまが集まってくることが期待できます。

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