Edge ONE症例から見る新たな可能性 ~低侵襲治療を目指して~

2024.07.23

炭酸ガスレーザー(Co2レーザー)は、美容医療において非常に重要な役割を果たす治療機器です。その高い吸収率と多様な照射モードにより、さまざまな皮膚疾患の治療に有効です。今回の記事では、医療法人横尾会高梨医院の吉岡陽子医師が12年間使用してきた炭酸ガスレーザー「EdgeONE」の特徴と治療手技、導入の利点について詳しく解説します。吉岡医師がEgdeONEを用いて行うほくろ除去術は、現在2~3か月待ちでも予約が絶えないといいます。なぜそこまでの人気があるのか。吉岡医師が解説するEdgeONEの魅力は必見です。今回は高梨医院院長、吉岡容子 先生にEdge ONE症例から見る低侵襲治療についてご紹介いただきます。


Edge ONE症例から見る新たな可能性 ~低侵襲治療を目指して~

 吉岡容子 先生

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炭酸ガスレーザー(Co2レーザー)は、美容医療において非常に重要な役割を果たす治療機器です。その高い吸収率と多様な照射モードにより、さまざまな皮膚疾患の治療に有効です。今回の記事では、医療法人横尾会高梨医院の吉岡陽子医師が12年間使用してきた炭酸ガスレーザー「EdgeONE」の特徴と治療手技、導入の利点について詳しく解説します。吉岡医師がEgdeONEを用いて行うほくろ除去術は、現在2~3か月待ちでも予約が絶えないといいます。なぜそこまでの人気があるのか。吉岡医師が解説するEdgeONEの魅力は必見です。

今回は高梨医院院長、吉岡容子 先生にEdge ONE症例から見る低侵襲治療についてご紹介いただきます。

【目次】

  1. Co2レーザーEdgeONEサージカルモードの特徴
  2. 治療手技と留意点
  3. スキャナー装置搭載は必要?
  4. くりぬき法との比較
  5. フラクショナルモードの特徴と治療
  6. 炭酸ガスレーザーの長所と短所、適応外疾患

1. Co2レーザーEdgeONEサージカルモードの特徴

EdgeONEサージカルモードは、30Wの高出力と5つの照射モードを備えた非常に多機能なレーザーです。このモードは、高い発振効率を持ち、様々なパルス幅での照射が可能です。特に、レーザーアイドリングテクノロジーにより、低侵襲でありながらも高い効果を発揮します。術後のダウンタイムが短縮され、患者の満足度が高い点も大きな魅力です。また消耗品が不要で故障が少ないため、コストパフォーマンスにも優れています。

2. 治療手技と留意点

炭酸ガスレーザーを用いた治療では、治療手技の正確さが求められます。ほくろ治療の場合、まず切開モードでアプローチし、次にウルトラパルスモードで残った色素を蒸散させます。手を早く動かし、同じ場所に止めないことが重要です。また局所麻酔の打ち方にも注意が必要で、知覚神経の走行に沿って打つことによって注入量と痛みを軽減できます。術後のケアには湿潤療法を行い、痂皮ができないよう注意します。

3. スキャナー装置搭載は必要?

スキャナー搭載のレーザーは広範囲を均一に照射できるため、効率的な治療が可能です。しかし、低出力の連続波を用いるタイプでは熱損傷や瘢痕のリスクが高まるため、慎重な使用が求められます。特に、同一病変内に厚みの違いがある場合には、追加照射が必要となり、その場合はスキャナーの使用を避けるべきです。広範囲の部位を照射する際には、PIH(後天性色素沈着)や瘢痕のリスクがあることを認識しておくことが重要です。

4. くりぬき法との比較

くりぬき法は、手技が簡単で周辺組織への損傷が少ないという利点があります。しかし、全層欠損が生じるため、収縮が発生しやすい点がデメリットです。一方、炭酸ガスレーザーは完全欠損が少なく、収縮も少ないため、真皮を残して平坦化を目指すことが可能です。吉岡医師はくりぬき法を行わず、炭酸ガスレーザーを選択することで患者の負担を軽減し、治療結果を最適化しています。

5. フラクショナルモードの特徴と治療

ニキビ痕

色素班

乾燥による小ジワ

瘢痕

フラクショナルモードは、微小な領域で組織変化を引き起こすモードで、ダウンタイムが短いことが特徴です。具体的には、ダウンタイムが約1週間と短く、3種類のビームサイズと5種類のビームパターンによって、より深く蒸散可能なスタッキングモードなどの機能を備えています。適応疾患には肝斑、ニキビ跡、しわ、たるみなどが含まれ、水を塗布して照射することで効果が高まります。また、軽度の瘢痕治療にも有効であることが確認されています。

6. 炭酸ガスレーザーの長所と短所、適応外疾患

炭酸ガスレーザーの長所は、低侵襲であり、術後のダウンタイムが短いことです。患者の満足度が高く、消耗品が不要でコストパフォーマンスにも優れています。一方で、悪性腫瘍や真皮内に色素沈着があるブルー二―ヴァスなどは適応外とされています。しかし、吉岡医師は手技と術後ケアを徹底することで、真皮内色素沈着にも効果的に使用しています。このように、適切な使用とケアが行われれば、炭酸ガスレーザーは非常に有効な治療手段となります。

まとめ

炭酸ガスレーザーは、その高い効果と低侵襲性により、美容医療において非常に有用なツールです。特に、EdgeONEサージカルモードやフラクショナルモードの活用により、広範囲の治療が可能となります。導入を検討しているクリニックにとって、ランニングコストは消耗品のみであるという高い費用対効果と多様な治療選択肢を提供する優れた選択肢であり、魅力的な機械です。患者満足度の向上と効果的な治療を目指すために、炭酸ガスレーザーの導入をぜひご検討ください。

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