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CO2レーザ Edge ONE サージカルモードの活用と施術
2023.12.26
CO2レーザ Edge ONE サージカルモードの活用と施術
矢加部 文 先生
Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。
顔の目立つところにできるほくろやSK(良性腫瘍性病変)は、お顔の印象をマイナスにすることもあり、憂鬱な気持ちになります。
そういった患者さまの治療のために、多くのクリニックでご採用いただいているのが炭酸ガスレーザ(CO2)Edge ONEです。
今回はみやびクリニック院長、矢加部文先生にEdgeONEの使用例をご紹介いただきます。
【目次】
- Edge Oneの薬事承認取得情報(2:50~)
- CO2レーザーサージカルモードで行えること(03:10~)
- CO2(エッジワン)の設定(04:17~)
- CO2レーザー治療が特に適する部位(14:24~)
- CO2レーザー治療で起こりうること(15:54~)
- 結語|CO2レーザ 治療 Edge ONEの導入メリット(18:00~)
1. Edge Oneの薬事承認取得情報(2:50~)
Edge ONEにはサージカルモードとフラクショナルモードが搭載されています。当院では主に病変組織を切開・蒸散するサージカルモードを用いて診療を行っています。
2. CO2レーザーサージカルモードで行えること(03:10~)
CO2レーザで行える治療は実に様々です。当院では保険診療の患者さまが「シミを取りたい」「あざを取りたい」という希望で自費診療に移行することも多く、症例は実にバラエティに富んでいます。これらすべての症例について炭酸ガスレーザ治療を行っています。
3. CO2(エッジワン)の設定(04:17~)
当院では、ウルトラモードを使用して治療を行うことが多いです。
ウルトラモードを使用する一つ目のメリットは、マイクロ秒単位のパルス幅が設定できることです。
熱損傷領域(凝固層)を強くしたい場合はパルス幅を上げ、凝固層が少なく、カッティングをする場合はパルス幅を下げて色素沈着の合併症を少なくできます。
二つ目は繰り返し周波数が設定できることです。
1秒間で照射できるパルス数を設定し、治療に慣れない間は繰り返し周波数を低く設定し、徐々に周波数を上げて治療のスピードを上げます。
※動画ではさらに多くの症例についてご紹介しています。そちらもご覧ください。
4. CO2レーザー治療が特に適する部位(14:24~)
炭酸ガス(CO2)レーザ治療が適している部位は下記の部位です。
- 目回り、鼻周り、口回り、頭髪内(手術では線状の瘢痕が目立つ、毛根への影響をきたし、脱毛しやすい箇所)
- 出血が多い皮膚部位
- 多発しやすい皮膚腫瘍(顔面や首周りのSK、skin tag、汗管腫など)
- ニキビ圧出
これまで、液化窒素や手術では瘢痕が残るためにためらうような症例も、安価で出血リスクも少なく、簡便に治療が行えるようになりました。
5. CO2レーザー治療で起こりうること(15:54~)
一方で炭酸ガス(CO2)レーザ治療での注意すべき点は、蒸散部分が上皮化しない、治療部位の再発、肥厚性瘢痕、陥凹瘢痕、色素沈着の発生などが起こる可能性です。
炭酸ガスレーザでの施術に注意すべき部位もあります。Tゾーンは削りすぎによる陥凹瘢痕に注意が必要です。デコルテから下も肥厚性瘢痕やPIH残存が懸念されるため手術適用とします。
これらの症状は経過観察やはもちろん、アフターケア、合併症に対して真摯に対応することで患者様からの信頼を得られています。
6. 結語|CO2レーザ 治療 Edge ONEの導入メリット(18:00~)
Edge Oneのサージカル・ウルトラモードではパルス幅と繰り返し周波数が変更できるため、色素沈着も少なくより繊細な治療が可能です。
今後は形成外科や皮膚科での手術以外の選択肢の一つになります。アフターフォローをしっかり行うことで患者様との信頼関係が築かれ、口コミによる集客が期待できます。
比較的安価で、消耗品もないEdge ONEは導入しやすい機械だと考えています。炭酸ガスレーザの導入を考えておられるなら、ぜひご検討ください。