フラクショナルCO2レーザーを用いたrejuvenation・ざ瘡後瘢痕治療

2024.07.17

フラクショナルCO2レーザー治療は、美容医療の臨床現場で注目を集める革新的な技術です。従来のレーザー治療と比べて副作用が少なく、皮膚の光老化や瘢痕、ケロイドの改善に高い効果を発揮します。本記事では、フラクショナルCO2レーザーEdge ONEの治療概要、原理、パラメータ設定、治療効果と経過観察について詳しく解説し、効果的な治療法の理解を深めることを目指します。美容医療の専門家や医師にとって、実践的な情報が満載です。今回は中野医院院長 / 久留米大学皮膚科臨床教授、中野俊二先生にフラクショナルCO2レーザー治療についてご紹介いただきます。


フラクショナルCO2レーザーを用いたrejuvenation・ざ瘡後瘢痕治療

 中野俊二 先生

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

フラクショナルCO2レーザー治療は、美容医療の臨床現場で注目を集める革新的な技術です。従来のレーザー治療と比べて副作用が少なく、皮膚の光老化や瘢痕、ケロイドの改善に高い効果を発揮します。本記事では、フラクショナルCO2レーザーEdge ONEの治療概要、原理、パラメータ設定、治療効果と経過観察について詳しく解説し、効果的な治療法の理解を深めることを目指します。美容医療の専門家や医師にとって、実践的な情報が満載です。

今回は中野医院院長 / 久留米大学皮膚科臨床教授、中野俊二 先生にフラクショナルCO2レーザー治療についてご紹介いただきます。

【目次】

  1. フラクショナルCo2レーザーによる治療の概要(00:10~)
  2. フラクショナルCo2レーザーの原理(2:29~)
  3. フラクショナルCo2レーザー治療のパラメータ(4:35~)
  4. フラクショナルCo2レーザーの治療の効果と経過観察について(10:30~)

1. フラクショナルCo2レーザーによる治療の概要(00:10~)

フラクショナルCO2レーザーは、皮膚のリジュビネーションや瘢痕治療において非常に効果的な新しい治療法です。この技術は従来のレーザー治療と比べて副作用が少なく、回復期間も短いという特徴があります。フラクショナルCO2レーザーは微小なレーザー光を皮膚に照射し、極小の焼灼ゾーンを作ることで、周囲の健康な組織を保護しながら治療を行います。これにより、皮膚の自然な再生プロセスが促進され、新しいコラーゲンの生成が促されます。結果として、シワの改善、肌質の向上、瘢痕の軽減など、多岐にわたる美容効果が期待できます。

2. フラクショナルCo2レーザーの原理(2:29~)

フラクショナルCO2レーザーの原理は、レーザー光が皮膚に微小な穴を作ることにあります。このプロセスにより、古い皮膚細胞が取り除かれ、新しい皮膚細胞の再生が促進されます。レーザー光は、水分に吸収されやすい特性を持っており、皮膚内の水分をターゲットとして熱エネルギーを放出します。

この熱エネルギーが皮膚の内部に働きかけることで、コラーゲンの生成が刺激され、肌の弾力やハリが向上します。またフラクショナルレーザーは、微細な照射によって治療部分を限定するため、従来のレーザー治療と比べて周囲の健康な組織への影響が少ないという利点があります。このため、治療後のダウンタイムが短く、患者の負担が軽減されます。

3. フラクショナルCo2レーザー治療のパラメータ(4:35~)

フラクショナルCO2レーザー治療においては、波長、エネルギー密度、照射深さなどのパラメータ設定が治療効果に大きく影響します。CO2レーザーは、10,600nmという波長を持ち、水分吸収率が非常に高いため、皮膚の表層から深層まで効果的に治療が可能です。エネルギー密度は、治療の深さや効果を調整するために重要であり、適切な設定が求められます。

一般的には、瘢痕治療には高いエネルギー密度が必要とされる一方、肌質改善やシワ治療には低めのエネルギー密度が使用されます。さらに照射深さは、治療部位や目的に応じて調整されます。例えば、深いシワや瘢痕には深い照射が必要ですが、表層のシワや肌質改善には浅い照射で十分です。各患者の症状や肌質に応じた最適なパラメータ設定が、効果的な治療の鍵となります。

4. フラクショナルCo2レーザーの治療の効果と経過観察について(10:30~)

フラクショナルCO2レーザー治療の効果は、治療後の数週間から数ヶ月にわたって現れます。治療直後には、軽度の赤みや腫れが見られることがありますが、これは通常数日以内に収まります。その後、皮膚の再生プロセスが進行し、新しいコラーゲンが生成されることで肌の質感が向上し、シワや瘢痕の改善が見られます。

治療効果を最大限に引き出すためには、治療後の経過観察が重要です。治療後の数週間は紫外線対策を徹底し、保湿をしっかり行うことが推奨されます。痂皮が落ちるのは1週間後から、完全に剥落するまでに2週間かかります。深い照射を行う場合ダウンタイムが長くなる可能性があるため、その点も患者に説明しておくことが重要です。

まとめ

フラクショナルCO2レーザーは、美容医療において非常に効果的かつ安全性の高い治療法といえます。皮膚のリジュビネーションや瘢痕治療において高い効果を発揮し、患者の満足度も高い結果を得られています。適切なパラメータ設定と経過観察により、各患者に最適な治療が可能です。

従来のレーザー治療と比べて副作用が少なく、回復が早い点も大きなメリットです。今後も、この治療法のさらなる進化と普及が期待されます。美容医療の現場では、フラクショナルCO2レーザーを活用した新しい治療法の開発が進んでおり、患者の多様なニーズに応えるための研究が続けられています。

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