エリート iQを用いたワンランク上の脱毛と蓄熱式脱毛器との使い分け

2023.01.25

近年、脱毛のニーズはますます広がっています。けれども「綺麗になりたいけれど痛いのは嫌」という方もまだまだ多く、痛みの少ない脱毛には根強いニーズがあります。今回は、千春皮フ科クリニック理事長・総院長の渡邊千春先生に「エリートiQ」についてご紹介いただきました。千春皮フ科クリニックにおける施術例とともにご覧ください。


エリートiQを用いたワンランク上の脱毛と蓄熱式脱毛器との使い分け

渡邊千春 先生

近年、脱毛のニーズはますます広がっています。

けれど「綺麗になりたいけれど痛いのは嫌」という方もまだまだ多く、痛みの少ない脱毛には根強いニーズがあります。

今回は、千春皮フ科クリニック理事長・総院長の渡邊千春先生に「エリートiQ」についてご紹介いただきました。

千春皮フ科クリニックにおける施術例とともにご覧ください。

【目次】

  1. エリートiQの特徴(4:00~)
  2. Skintel®リーダーとは(5:39~)
  3. Skintel®リーダーの使用実例 (8:38~)
  4. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との違い(11:59~)
  5. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との比較(当院症例)(13:32~)
  6. まとめ(19:50~)

2022年3月に、千春皮フ科クリニックで脱毛の施術を行った患者様は全体で150名でした。そのうち、今回ご紹介する「エリートiQ」による脱毛が83名、蓄熱式による脱毛が67名です。

中でも注目すべきは、小児が27名いたということです。

いまや脱毛は特殊な職業の人たちがするものではありません。

ニキビがひとつできただけでも憂鬱になることがあるものです。一方で、美しい肌は自信を持たせてくれるものになり得ます。美肌をめざしたいという人々の願いにこたえることによって、明るい社会づくりに貢献したいと考えています。

こういった患者様のニーズに応える点で「エリートiQ」がどのように貢献しているかについてご紹介いたします。

1. エリートiQの特徴(4:00~)

エリートiQは熱破壊式脱毛器です。

アレキサンドライトレーザとNd:YAGを搭載しております。熱破壊式脱毛は従来より痛みが強いと言われていましたが、併用する冷却装置「クライオ6」によって照射中の痛みや、やけどのリスクを軽減することが可能です。

併用するクライオ6はレーザを照射する直前だけでなく、施術中も常に冷却することができます。そのため、従来の熱破壊式の脱毛より痛みを軽減できるのが特徴です。

また、スポットサイズが最大24mmもあるため、照射時間が大幅に短縮され、患者様、クリニック双方の負担を軽減することにも成功しています。

さらに今回新しく搭載された「Skintel®リーダー」が、脱毛治療における重要な要素である肌のアセスメントにおいて重要なポイントになっています。

2. Skintel®リーダーとは(5:39~)

エリートiQの最も大きな特徴がこの「Skintel®リーダー」です。Skintel®リーダーは患者様の肌の色の判別をサポートしてくれます。

アレキサンドライトレーザは脱毛のゴールドスタンダードであり、高いメラニン吸収率を持っています。

しかし、お肌の色の濃い方や色素沈着のある方には使用することができません。Nd:YAGも搭載しているエリートiQなら、日焼けしている方、もともとの肌色の濃い方の脱毛にも対応することが可能です。

問題は、アレキサンドライトレーザを使用するのかNd:YAGを使用するのかという判断です。患者様の肌の色の判別には、経験が必要になります。

しかしながら、わたしたちアジア人(日本人)の肌の色は判別が難しいとされています。

脱毛においては、スキンタイプに応じて波長の選択や出力の調整を細かくすることが重要です。間違った設定をすると、患者様にやけどを負わせるリスクがあります。

Skintel®リーダーで客観的にスキンタイプを判別することができれば、患者様に安心していただけるとともに、クリニックにとっても安全な診療が行えるという可能性を感じております。

3. Skintel®リーダーの使用実例 (8:38~)

例えばこの方はSkintel®リーダーで計測したところ「スキンタイプⅣ」でした。見た目よりも濃い肌の色であったことがわかります。

またSkintel®リーダーはメラニンインデックス(MI)も同時に計測し、最適な照射を行うサポートをしてくれるため、脱毛レーザ初心者の方にも安心してお使いいただけます。

メラニンインデックス(MI)とは3種類のLEDを用いて肌の内部にあるメラニン色素の含有量を客観的に計測するものです。エリートiQと接続して、最適なパラメーターをはじきだしてくれます。

どのようにSkintel®リーダーでスキンタイプを計測し、脱毛タイプを選択することができるのかについては、動画の8:38〜10:07をご覧ください。

Skintel®リーダーが医師やスタッフの間で共通言語となるため、誰が使っても同じ結果を出すことができます。これはクリニックの技術の向上、また診療の質の高さを大いに担保するものとなります。

4. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との違い(11:59~)

【ショット式とは】

熱破壊式の脱毛器とは、高出力のレーザをピンポイントで当てていくものです。エリートiQはアレキサンドライトレーザとNd:YAGを搭載しております。肌の色が明るい方、細い毛にはアレキサンドライトレーザを使用し、肌の色の濃い方、毛が太く濃い方にはNd:YAGでの施術を行います。どちらも熱破壊式の脱毛になるためワンショットで毛包を破壊することが可能です。

【蓄熱式とは】

蓄熱式の脱毛器は、ムービングテクニックによって熱を加えていくという方法です。ゆっくり熱を加えていくため痛みは熱破壊式のものに比べて穏やかになりますが、患者様によっては熱かったという方もおられます。蓄熱式は基本的に肌の色、毛のタイプを問わず使用することが可能と言われています。

5. ショット式脱毛と蓄熱式脱毛との比較(当院症例)(13:32~)

施術直後は双方とも実績を出しておりますが、1ヵ月後に比較した時(それぞれ3回照射)、ショット式(熱破壊式)で行った施術の方が毛の再生がより少ないという結果になりました。

エリートiQでは2週間後にするっと毛が抜けるという感じですが、蓄熱式ですと3週間目以降にだんだん毛が細くなっていくという感じで脱毛が進みます。

使い分けの実例

エリートiQは細かいデザインがしやすいと言うのが特徴です。凹凸がある部位などの脱毛にはエリートiQが使いやすいと感じます。最近は男性のヒゲ脱毛のニーズも高まっておりますが、ヒゲをデザインとして残したいという方の場合にはエリートiQが適しているといえます。

【ヒゲ脱毛の例】

初めは痛みコントロールのために蓄熱式での脱毛を開始し、慣れてくるとともにエリートiQに変えてスピード感を上げるという使い方も可能です。

【うなじのデザインの例】

うなじのデザインなど、細かいラインを作りたいというようなご希望にも対応可能です。うなじのように凹凸がある場所などは蓄熱式ですとゴリゴリして痛いと感じられることもあるため、エリートiQでの施術が適しています。

6. まとめ(19:50~)

脱毛のニーズは多様化しており、小児から介護脱毛まで、年齢も目的も広くなっています。患者様の幅広いニーズに応えられるエリートiQは、これからの医療脱毛にとって大きな可能性を秘めた機械です。

クリニックの診療の質を上げると同時に、患者様の満足度を高いものにしたいとお考えの先生方には、ぜひご検討をおすすめいたします。

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